店長日記

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ヒノキチオール

桧には特有の芳香がある。 これは主として、桧の幹や葉に含まれるヒノキチオールという芳香性の物質による。


桧風呂は、入浴と桧の香の相乗効果で心地よい時間を過ごす事が可能。

またヒノキチオールには、ある種の菌に対する、制菌、抗制菌、抗菌作用のあることも知られている。 調理用のまな板に、多く桧が用いられてきたのも経験によって得られた先人の知恵である。

最近これらヒノキチオールの制菌、抗菌作用に、高い関心が集まっている。


桧という木

桧は我が国の代表的樹木の一つで、ヒノキ属として、北アメリカ、台湾、日本に6~7種がある。日本にはヒノキとサワラの2種があり、いづれも日本固有の種である。主として本州中部の山地に多く生育する。

桧の産地ブランドとしては木曽桧が良く知られているが、木曽地方( 長野県南西部)の西側、岐阜県の東濃地方と呼ばれる地域でも良質な材が産出される。

 


桧材

桧材は木理が比較的まっすぐで、材に仕上げた後の狂いが少ない。色は中心 部で淡黄色、または淡紅色、周辺部は黄白色、特徴のある香りがある。木部の柔 らかい部位(春材)と硬い部位(秋材)との差が小さく、カンナをかけると、平滑で艶のある表面が得られる。

耐久性も比較的高く、我が国では最も優れた建築用材として、柱や梁などの構造材から、天井や内部造作材、障子などの建具に至るまで、幅広く用いられてきた。




法隆寺

世界最古の木造建築物に数えられる法隆寺は、主として桧が使われている。現在の法隆寺は8世紀始めの建立とされるからすでに1200年を超える年月を数える。

この年月に耐え得たのは、その主材である、桧に負う所が多いとされる。 伐採時のケヤキの強度は、桧の約倍程度を有するが、数百年を経ると桧の強度を下回るようになる。


桧は伐採後200年頃まで少し強度を増し、その後徐々に強度を減少させる が1000年以上経っても、伐採時の強度を保っている。(小原二郎著・鹿島出版会「木の文化」より) 桧は建築材料のみならず 、桶やひしゃく、枡などの生活道具の材料として、日本人の生活と深く関わつてきた。

日本人の白木に対する美意識も、桧の美しい木肌と無関係では無いと思われる。